301 「ハビタット計画」が「新世紀エヴァンゲリオン」における「人類補完計画」の変奏であることは明らかだ。絶望的な孤独の中にあった「エヴァ」の登場人物たちは、人類補完計画の発動によって「自分と他人の間の心の壁、体の壁」を失って液状に溶け出し、ついには人類全体が一つの生命として融合を果たそうとする。そこには孤立も争いも絶望もなく、すべての魂が終わりなき安らぎと幸福の中に包まれる――。 私たちは「他者や集団との完璧な一体化」への憧れと「不完全な個として、究極的には不可知の存在である他者や集団と向き合う」という現実の間で引き裂かれている。そのモチーフは、「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」でも「個体として完全で、他者を必要としないゴジラ・ウルトラマン」と「群れて生きる不完全な存在である人類」との対比という形で描かれ、「シン・仮面ライダー」でも「ハビタット計画」という形で受け継がれている。 匿名さん2023/04/02 11:321