336 ▪️4億円もの税金がバカンスに 得をするのは国会議員やその身内に限らず、私心を胸に秘めて接遇する公務員の側にも恩恵を享受できるチャンスがあるというわけだ。しかし、それらは全て税金を元手に行われているという事実を忘れてはならない。 予算額を両院に質すと、「今年度分の議員の派遣旅費(外国旅費)として約2億7100万円が計上されています。参議院は令和5年度の議員の外国旅費として1億2665万円を計上しています」(事務局)つまりは今年度、実に総額約4億円もの血税が議員たちのバカンスに費やされることになるのである。 しかも、在外公館の職員たちの人件費まで含めれば、その額はさらに膨らむ。 前出の政府関係者があきれて言う。 「議員たちには調査研究広報滞在費として毎月100万円が支給されています。せめてそれで渡航費用などを賄えばいいものを、議員側にそんな考えや事態改善への動きは皆無です。いわゆるアゴアシ付きであるうえに在外公館から通訳まで付く。いいご身分と言うほかありません」 上級国民としてのうまみを知った者に、その果実を手放せということ自体、土台無理な話しである。 週刊新潮 8.31号2023/08/27 11:341