自民党、東京28区に安藤高夫氏　5選挙区を追加発表
2023年7月19日 16:17

自民党は19日、衆院小選挙区の「10増10減」を巡り対象の東京8、9、12、15、28区の計5選挙区の候補を決めた。

8区は新人の門寛子氏とした。同区は石原伸晃氏が支部長に立候補しないことになったため、公募をしていた。
9区には元職の今村洋史氏を立てる。公募をしていた12区と15区にはそれぞれ現職の高木啓氏、柿沢未途氏を擁立する。
公明党が擁立を模索していた28区は元職の安藤高夫氏を選んだ。

これで10増10減の対象となる134選挙区のうち129選挙区で支部長と支部長予定者が決まった。公明党が候補者を擁立する埼玉14区、東京29区、愛知16区、広島3区を除くと、残りは神奈川4区だけとなる。
神奈川4区を巡って自民党神奈川県連は、現職の山本朋広氏を比例代表との重複はせずに小選挙区だけでの立候補とすることを決めた。

森山裕選挙対策委員長は同日、党本部で記者団に「28区はお互いに理解ができていると思う」と述べた。公明党には同区で「自民党が支部長を決めることは異論はないと思っている」とも強調した。

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自民党県連　衆院神奈川４区支部長に山本氏を選任
2023/07/19

自民党県連は次の衆院選で唯一決まっていなかった神奈川４区の支部長について、現職の山本朋広氏を選任したと１９日発表しました。

山本氏は当選５回の衆院議員で防衛副大臣などを歴任していましたが、旧統一教会との接点が明らかになったうえ、４回連続、小選挙区で落選し比例復活した経緯などから、県連が４区の支部長選任を保留していました。

県連の小泉進次郎会長は会見で、山本氏から旧統一教会との関係を絶つ誓約書が提出されたことや、次の衆院選では比例代表の重複立候補を辞退する意向が示されたことを明らかにしました。これを受けて県連は１９日総務会を開き、山本氏を４区の支部長に選任、近く党本部に上申することを決めました。

小泉県連会長
「選挙になってからが勝負ではなくて選挙になるまでが勝負だと思う。この日常の活動でどこまで地域との関係を築くか。例え世の中の空気が厳しくても「絶対に勝たせてやる」と思っていただけるような活動をしているかどうか、そこに原点回帰が大事なことだと思う」

>>753
自民　衆院選東京の5選挙区の公認問題「決着」でも残る課題とは
2023年7月20日 06時00分

3選挙区は、自民側の問題で支部長が決まっていなかった「いわく付き」の選挙区だ。
8区は支部長に決まっていた石原伸晃元幹事長が6月下旬、次期衆院選への不出馬と参院へのくら替えを表明。石原氏は前回衆院選の旧8区で立憲民主党の新人女性に敗れ、比例復活もできなかった。このため「衆院では無理そうだから参院へ出るのは受け入れがたい」（世耕弘成参院幹事長）との批判が渦巻く。
自民党の「政治とカネ」問題で混乱を招いてきた選挙区が9、15区だ。
9区では、旧9区当時の菅原一秀元経済産業相が選挙区内で有権者に現金を配った公選法違反事件で2021年に議員辞職。同年の衆院選で自民党は立憲民主党に議席を奪われた。
15区は、収賄罪などに問われた秋元司元内閣府副大臣が21年衆院選に不出馬。無所属当選後に自民党入りした柿沢未途氏と萩生田氏ら都連幹部の対立が続いていた。結局、萩生田氏に近く、前回柿沢氏に敗れた元職今村洋史氏が9区に回ることとなったが、支部長内定が難航した選挙区では、火種も残っている。