139 《戦車駆逐車·タンクデストロイヤー》 二次大戦中に米陸軍の戦闘教義に基づき開発·運用された対戦車車輌 独逸の駆逐戦車が無砲塔式なのに対して、こちらはオープントップ式の砲塔を持ち、基となった戦車よりもひとランク強力な主砲(口径は然程変わらない)を装備しているが、機動力を高める為に装甲はむしろ薄く、攻防走の攻と走にバランスを置いている 砲塔をオープントップとしているのは操縦手以外の乗員全員で敵を探索するため 高い機動力を生かして敵戦車が現れた前線に急行し、高い砲威力で敵をアウトレンジで撃破する、とのコンセプトで作られた 写真はM10 オープントップだが360°旋回可能な砲塔を有するので、パッと見は戦車と変わらない ベースとなったM4シャーマン戦車の主砲が37.5口径長75o砲なのに対し、50口径長3inch(76.2o)砲を搭載 しかし機動力をあげる為に最大装甲厚はシャーマンの89oから57oに減らされている 後に主力戦車のシャーマン自体も独逸戦車との戦闘での戦訓から攻撃力の強化が図られ3inch砲が搭載されたので 《防御力を妥協して機動力と攻撃力を高めた対戦車車輌》 の存在価値が薄まった パットン2022/09/02 01:19hRxI7CN54Qr7