358 ■「若者や子どもが高齢者にコロナをうつす」は本当なのか 私がとくに問題視したいのは年齢による時間の価値の違いだ。コロナ禍は3年目を迎えたが、日本では小池都知事の「防ごう重症者 守ろう高齢者」のキャッチフレーズに代表されるように、高齢者への徹底した配慮が求められ「若者や子どもが外で新型コロナに感染して家庭内に持ち込む」「結果、同居している高齢者が罹患し、重症化したり亡くなったりする」というストーリーがひねり出されて定説の如く喧伝されてきた。 「コロナを蔓延させ、高齢者を窮地に追い込んでいるのは子どもや若者」と政治家や専門家は若い彼らを悪者扱いしたいようだが、そもそも親・子・孫の三世代が同居するような世帯は日本にどれほど存在するのか。 令和2年国勢調査によれば、令和2年10月1日現在の一般世帯の数は5570万5000世帯。そして一般世帯における1世帯あたりの人数は2000年の2.67人から2.21人に減少、1人世帯は全体の38%の2115万1000世帯だった。 これらの数字を見れば、どう考えても孫と高齢者が同居する世帯が多いとはいえないはずだ。 匿名さん2022/03/21 09:502