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エンタメのひろば 63
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【インフィールドフライ】
無死、または1死1・2塁、または満塁の場面で、打者がフェアの打球を打ち上げたとき、普通のプレーを行えば内野手が捕球できる場合に審判によって適用される。
審判がインフィールドフライを宣告すれば、たとえ野手が落球したとしても、打者はアウトになる。
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【シン・空想科学小説】その3
ようやくシメが運ばれてきた。
縄文人のコスプレをした女王様が土器に盛られた宇宙苺を運んできた。
「これこれこれ」
馬売りは宇宙苺をパクパク食べた。
「もっとくれーもっとくれー」
馬売りが雄叫びを上げた。
女王様は、
「よし、いくわよー」
と言って、馬売りに渾身の水平チョップを喰らわせた。
「もっとだ、もっとだー」
今度は、女王様の渾身の垂直チョップだ。
「最高だあ。」
馬売りは涙を流し喜んだ。
馬売りが涙を流している間、女王様は土器や玄関口の木彫りの看板を片付けた。
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柳は月間MVPをとれるか?
サイバーメトリクスでは、断トツ12球団1位の数値だが。
ただし月間MVPは勝利数なんかが重視されるから無理かもしれん。
間違いなく今、一番いい投手なんだがなぁ。
(´Д` )
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【シン・空想科学小説】 その4
「空想される事ってのはね、未来で起こりうる事なのよ。」
「柄にもなく大昔の小説家みたいな事を言いうね。」
馬売りと女王様は閉店後のカウンターで100年前のウイスキーを楽しんだ。
「もうすぐこの町も封鎖されるの。」
「そうか、俺の町は3年前だった。」
5年前から【Kami】により次々と町ごにデータ消去が始まっていた世界。
Kamiにより封鎖が決まった町は、町ごと消去される運命にあった。最初に町が封鎖されたのは、宇宙世紀2055年だった。
封鎖が決まった町は、まず男が消え、次に女が消えた。人が消えた後、建造物や動物や人の残像が残ったが、やがて全てが消去され最後はアクダマのような球体となっていった。
町ごと消える日を「運命の日」と呼び残された人々は怯えていた。
人類最後の情報企業「アレ社」が町の封鎖の計画をスマホ新聞を通じて発表していた。
アレ社はKamiが決定した事を随時発表する契約を結び唯一生き延びる事に成功した企業だ。
「次の町はどうするんだ?」
「私はここに残りたいの。」
運命の日は近づいていた。
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【シン・空想科学小説】その5
「もしかしたら古代のエジプトの町や中世のヨーロッパの町なんかもkamiが消してしまったのかしら。」
「いや、キリスト世紀2020年までは、
kamiは存在してなかったのだからそれは違うと思う。」
「2021年に突然kamiが現れて、そこからキリスト世紀ではなく宇宙世紀が始まったって聞いたけど合ってる?」
「正解。ウィキペディアにもそう書いてある。」
「わぁおッ」
二人は顔を見合わせて笑った。
100年物のウイスキーのボトルの中身が残り少なくなってきた。
「おぃリカ、なんか揺れてないか?」
ボトルの中の波紋が少しづつに大きくなっていった。
「やだ、地震かしら?」
カウンターの上の土器やグラスもガタガタ揺れ、窓も揺れ出したが、しばらくしておさまった。
「なんだ、地震だったか。」
馬売りのタケはボトルを見て安心した。
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広岡達朗
ヨソで育った良い選手を金と名前で取ったら首脳陣は楽だ。
典型的なのは現在の巨人。
教える必要がない。
教えることがなくなれば、指導者も手持ち無沙汰で困るのが普通だ。
私は教えるのが面白い。
どうすれば選手に言うことを聞かせられるのか。
その悩みが結局は、いろいろなことを教えてくれる。
私自身、監督として勉強させてもらった。
だから松園さんのように「育てて勝て」と言うオーナーがいまの球界にも必要なのだ。
球団創立29年目にして初のリーグ優勝、日本一へと導いたのは私だ。
にもかかわらず、2019年に行われたヤクルト球団50周年記念イベントに呼ばれなかった。
いったい私を誰だと思っているんですか?
(・_・)
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ターザン山本
◆凄いことだよ!
それを聞いてこっちのテンションも上がったというかさあ。
俺という存在が村松さんに歓迎されるのかっていうことにいちばんビックリしたわけですよ!
猪木さんが入院する前、村松さんはときどき猪木さんと会っていたじゃない。
■「ワインの会」で。
◆そうそう。
俺はそのワインの会に呼ばれていないわけですよ!
■まあ、山本さんは猪木さんとは親しくないですから呼ばれないでしょうね。
◆だけど村松さんは猪木さんと仲がいいからちょくちょく会っていて、猪木さんの状況というのを随時知っているわけよね。
俺自身は猪木さんとはまったくなので、こうなったらね、村松さんとは猪木vsアリを語るんじゃなしに、猪木論をやろうと俺は思ってるんですよ。
(・_・)
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【シン・空想科学小説】その6
安心したのも束の間、店の外がパッと明るくなった。
「なんだ、なんだ?」
「あら、こんな時間にお客さんかしら。」
リカとタケは窓から外の様子をうかがった。
「誰もいないわね。」
リカが玄関の引き戸をガラガラっと開けてみた。
「コンバンワ、ハジメマシテ。ワタシワタライトモウシマス。」
なんと、玄関口には円盤に乗って地上に降りてきたロボットのタライ博士が立っていた。
「わぁびっくり。」
リカとタケは顔を見合わせた。
「アヤシイモノデハアリマセン。アンシンシテクダサイ。」
タライ博士は名刺をリカとタケの額に埋め込まれているスマホに転送し自己紹介した。
「まぁとりあえず中へどうぞ。」
ロボット博士がアップデートされて誕生した身長1.2mほどのタライ博士は違和感のない動作で歩き店の椅子に座った。
「コーユートキハトリアエズナマデイイノデスカ?」
どうやらお酒も嗜むようだ。
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顎倉···じゃ、なくて、門倉、3日も前に見つかっとったんやな
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100分 de 名著
「華氏451度」
(・_・) 第2回
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【シン・空想科学小説】その7
タライ博士は長く寝かされていたスーパードライをぐいっと飲んだ。
「なかなかいい飲みっぷりね。」
「ワタシノエネルーギーゲンワアルコールデスカラ。アトワオツマミネ。」
そう言ってピーナッツの缶詰をつまんだ。
「ナカナカイイフンイキノミセデスネ。キニイリマシタ。」
どうやら本音のようだ。
「宇宙居酒屋縄文人へようこそ。」
リカは縄文ミニスカをチラッとめくって太ももを見せる仕草をして笑った。
「いつからセクキャバになったんだよ。」
常連のタケも再びスーパードライを開けていた。
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