012 ゴジラ−1.0 「俺だって、そうしてやりたかった」 「じゃあなんでだよ?」 敷島は、言うか言うまいか、しばし悩んだが、新生丸のメンバーには聞いてほしいという気持ちが勝った。 「俺の…戦争が終わってないんです」 敷島にまとわりついている闇の深さを悟って、新生丸メンバーは黙り込んだ。 数日後、野田の一報を受けて、郊外の格納庫に敷島がバイクを飛ばしてきた。 「戦闘機あったんですって?」 「ええ、でもかなり特殊なやつで…」 野田の合図で、助手達が目の前の物体からかぶせてあった布を剥いだ。 舞い上がる埃の中に、その奇妙な形の戦闘機が鎮座していた。 (・_・) 匿名さん2024/11/18 00:20
013 大甲子園 「ただひとつだけ計算してやってたのは、いろんな出版社に描いてる高校野球漫画の、高校3年の夏だけは全部残したこと」 「それは、先へ行って『大甲子園』ってタイトルでこの連中を一同に会させて、夏の大会を描きたかったから」 以上は後年の水島先生の弁で、このことは『週刊少年チャンピオン』の連載当時も表明されていた。 それだけ先生は周到だったわけだが、実は僕はこの前から「『ドカベン』は3年春のセンバツで終わりなのか」「『球道くん』は最後の夏を描かないの?」と、各作品の高3の夏が手つかずだと気づいていた。 思えばそれぞれの舞台はすべて異なる県である。 それだけに『大甲子園』によって水島高校野球ワールドの頂上決戦が実現することには気持ちが高ぶった。 (・_・) 匿名さん2024/11/18 00:43
014 RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg) ✖️鈴木博昭 vs. ○秋元強真 3R 判定(3-0) 匿名さん2024/11/18 01:01
018 ゴジラ−1.0 担当官が説明を始めた。 「大戦末期に開発されていた局地戦闘機『震電』です。B29を落とす一撃離脱に特化した設計で計画最大速度400ノット以上、先尾翼を備え、30ミリ砲四門という破格の重武装を誇り、数々の新機軸を盛り込んだ革新的な機体です」 初めて見る異形の戦闘機を、驚きの眼でなめまわすように見ていた敷島に、野田が言った。 「わずかな試作機が実戦配備されていたらしいんです。本土決戦用にここに配備されていたのが、終戦のどさくさでうやむやになっていたらしく…ただほったらかしだったので、機体がガタガタで…」 「このままでは飛べない…?」 「問題はそこなんです。優秀な整備士…いや、機体を補修できるほどの人材が必要です」 その言葉に敷島は橘のことを思い出した。 (・_・) 匿名さん2024/11/19 00:211