206 呼んでいる 胸のどこか奥で いつも心躍る夢を見たい かなしみはかぞえきれないけれど その向こうできっとあなたに会える 繰り返すあやまちの そのたび人は ただ青い空の 青さを知る 果てしなく道は続いて見えるけれど この両手は光を抱ける さよならのときの 静かな胸 ゼロになるからだが 耳をすませる 生きている不思議 死んでいく不思議 花も風も街も みんなおなじ 呼んでいる 胸のどこか奥で いつも何度でも 夢を描こう かなしみの数を 言い尽くすより 同じくちびるで そっとうたおう 閉じていく思い出の そのなかにいつも 忘れたくない ささやきを聞く こなごなに砕かれた鏡のうえにも 新しい景色が 映される はじまりのあさの 静かな窓 ゼロになるからだ 充たされてゆけ 海の彼方にはもう探さない 輝くものはいつもここに 私のなかに 見つけられたから キュウ2023/07/09 19:2114pIQc4848E