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2戦目に先発が濃厚な巨人・菅野智之投手(25)は9日、相性を度外視して臨む考えを示した。今季、阪神戦は3勝1敗、防御率1.18。福留には15打数9安打、打率6割だが「短期決戦は相性は関係ない。(日替わりで)調子がいい打者が出てくるかもしれないので」と目の前の勝負に集中するつもり。11日は自身の26歳の誕生日。バースデー虎狩りで、チームを最終Sに導く。
先発投手の情報を漏らさないチーム方針のもと、この日も、短距離ダッシュなどマイコラスと同じメニューを消化。厳しい表情で大一番に備えた。昨年、同じ阪神とのCS最終Sは右肘痛のため欠場し、チームは4連敗を喫した。「昨年、迷惑をかけた分、責任を持って役割を全うしたい。負けたら終わり。気持ちも大事になってくる」。エースが、強い気持ちでマウンドに上がる。
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エースで一気に最終S突破を決める。第2戦に先発する菅野は、短距離ダッシュと強めのキャッチボールで調整した。予告先発ではなく、チームも先発投手に関する情報を隠す方針のため、試合前は登板日についての言及を避けたが、表情には気合がみなぎっていた。11日は自身の26歳の誕生日。バースデー勝利で、阪神に引導を渡す。
6日からの東京Dでの練習では、先発投手が分からないよう、初戦のマイコラスと連日、同じメニューを消化してきた。その間には、「万全ですし、いい状態で臨めると思います。やることをやれば結果はついてくると思っています。昨年(CS4連敗)の悔しい思いはチーム全体である」と決意を口にしていた。右肘痛のためポストシーズンを欠場した昨年の悔しさも胸に、大一番に臨む。
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巨人の先発予想は、11日が26歳の誕生日となる菅野。今季の阪神戦では3勝1敗、防御率1.18だった。右腕が猛虎打線の中で最も安打を打たれたのは福留。今季の対戦から危険な球種を分析してみた。(データ提供=スタッツジャパン)
【今季の菅野VS阪神主な打者】
鳥谷 打率.133(15打数2安打)
ゴメス 打率.214(14打数3安打)
福留 打率.600(15打数9安打)
菅野の直球は、福留に狙われていた。配球データ(全ての球でなく、安打、ゴロなどの打撃記録が発生したもののみ)を見ると、直球がラストボールの7打数のうち6安打されていた。そのうち1本は本塁打だ。1打席あたりの平均球数は5.0とじっくり見極めてくる。
一方、鳥谷には同じ15打数でも2安打しかされていない。真ん中に入った甘い直球やスライダーを打たれたのみ。ゴメスにはやや低めの直球、カーブ、スライダーをそれぞれ1安打ずつされた。
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10日の阪神戦では、3番・鳥谷、4番・ゴメス、5番・福留のクリーンアップで計12打数2安打に抑えられた。これらのデータを踏まえた上で、お互いの弱点を突く攻防が行われる。ヤクルトへの挑戦権をかけた一戦で、菅野が阪神打線がどう打ち取るかに注目すると、より深い野球の楽しみ方ができる。
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巨人・菅野智之投手(26)が11日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦の阪神戦(東京D)に先発も、今季最短タイの4回6安打4失点で降板。26歳の誕生日を白星で飾ることはできなかった。
初回、2死二塁からゴメスに左中間へ先制2ランを被弾すると、続くマートンにも初球を左翼席へ運ばれた。
2、3回と無失点で立ち直ったかに思えたが、4回。江越、藤井に連打を浴びて無死一、二塁とされ、メッセンジャーの投前犠打を自ら三塁に悪送球(記録は犠打野選、走者の進塁が菅野の失策)。後続は抑えるも4点目を失い、5回からマウンドを譲った。登板後は「何もありません」と話した。
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勝てば最終S進出の大一番で食らった、屈辱のKO。試合後の菅野は、期待を裏切ったことへの反省を口にした。「チームが昨日、勝っていい流れでバトンを渡してくれただけに、悔しいですし、情けない。4点目の取られ方なんかも恥ずかしい。まだまだ甘いなと思います」。ふがいない投球をした自分を責めた。
エースらしからぬ姿だった。初回、先頭鳥谷に四球。2死二塁から、ゴメスに真ん中スライダーを左翼席へ運ばれた。続くマートンには初球、逆球の内角直球を痛打され、左越えソロ。いきなり3失点は重すぎた。2回の打席では、バント失敗で痛恨の併殺打。4回の守備では、バント処理で三塁へ悪送球して4点目を献上した。今季最短タイの4回降板。「結果が全てです」と言い訳しなかった。
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この一戦にかける思いは強かった。昨年は阪神に4連敗したCS最終Sを右肘痛で欠場。だから、今年は「勝負は9、10月です」と言い続けてきた。4日の公式戦最終戦、ヤクルト戦(東京D)は、5回2/3無失点で防御率トップに立てたが、当日に回避。誰に言われたわけでもない。自ら斎藤投手コーチに「CSに万全の状態で臨みたいので」と直訴し、こだわっていたタイトルを諦めた。
CSに向け、チームは先発投手を隠す方針をとった。直前の4日間の練習はマイコラスと一緒に行動。初戦に投げるかのような調整を強いられたが、「問題はない」と影響を否定。中13日で万全の状態で臨んだ。原監督は「警戒して四球で本塁打、本塁打じゃね。フォローのしようがない。教訓としないといけない」と反省を促した。
今季は防御率1・91で10勝11敗。貧打も要因だが、勝負所で勝ちきれず借金「1」に終わった。短期決戦でエースの実力を証明するはずが、26歳のバースデー登板で悪い部分が全て出た。「次のチャンスがくると信じて、名誉挽回できるようにやっていきます」。最終Sに進出すれば、中4日で16日の第3戦(神宮)が濃厚。このままでは終われない。
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電車を一本逃す。すると乗り継ぎもうまくいかない。ならばとタクシーで遅れを取り戻そうとしても、これがとんだ逆効果。大渋滞にハマったりする。
こんな感じで、今までどれだけ人に迷惑をかけてきたことか。本当に駄目な僕…。電車の乗り遅れも、ボタンの掛け違いも、後から取り繕うことは難しい。
というわけで、菅野である。どこで間違ってしまったのだろうか。これはハッキリしている。8月26日のヤクルト戦(神宮)。4回2死満塁からライアン小川に押し出し四球を与えた時だ。
あれ以降、何かがおかしい。本日の試合を入れて1勝4敗。それもチームにこっぴどいダメージを残す、何ともやり切れない負け方ばかり、目につくのだ。
初回先頭の鳥谷を、あの時同様、フルカウントから歩かせた。で、ホームラン&ホームラン。中2週間でこれじゃあ、伯父さんならずとも「フォローのしようがない」。
いったん、すべてをご破算にして中4日で、いや、スクランブル救援も辞さない「荒療治」が必要なのかも。まあ、そんな機会が今季、残っていればの話なのだが。
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「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」なんて言葉があったような気がするが、「失態」もそうだったりして。
初回の3失点は、まさに悲劇。でも、2回のバント失敗は笑ってしまった。この日は26回目の誕生日。スタンドから心づくしの「ハッピーバースデー」が響いた。打席の菅野は「ツー・ユー」でバント。ゲッツーを食らった。喜劇である。
7回、アンちゃんのフラフラッと上がった打球が、ギリギリでスタンドイン。待ってたぞ、ラッキーボーイ。エースのアンハッピーデーは、“アン”ハッピーデーかもしれない…と、つまらない妄想がふくらんだ。けれど、そうそう都合良くは行きません。
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巨人の菅野智之投手(26)が13日、CS最終S(神宮)での名誉挽回を誓った。11日の阪神戦(東京D)は初回に四球から2被弾、バント失敗、バント処理悪送球の独り相撲で4回4失点。順当なら中4日で16日の第3戦に先発予定で「こういう形でチャンスをもらったので、応えなきゃ野球選手として恥ずかしい。このまま終われない」と決意を示した。
チームは負けたら終戦の12日の第3戦で阪神に勝利。菅野は「(第3戦を)祈る思いで見ていた」という。次戦の相手は今季4戦4敗、防御率6・10のヤクルト。舞台はプロ通算6戦未勝利で、今季も3戦3敗の神宮。投手・小川への押し出し四球など苦しめられた。相性は良くないが「シーズン中は(相性を)気にしていましたが、短期決戦でこういう状況になったら気にならない。今回は燃えるものがあるので」と強い気持ちで鬼門突破に挑む。原監督は「このごろ神宮だけじゃない。いろんな壁があるな。越えなきゃいけない。ロッククライミングだな」と期待を寄せた。
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