021 妻の順子さんは旅行を楽しみにしていたし、長女千枝さんは職場のアイドル的存在でトラブルの噂もない。そして将来を約束した男性がいて幸せの最中である。まったく失踪する理由が無いのがこの事件の特徴であるといえる。 失踪した時間 一家で一番最後まで消息がわかっているのは長女の千枝さん。 概要2012/09/08 06:37
022 前日PTAの球技大会とその後竹原市内での親睦会に出席、午後9時半頃には同僚の教師を自らの車で送り届ける(千枝さんは、母の順子さんと電話をしていたのを同僚が聞いおり、その内容は千枝さんが化粧品を忘れたので実家に取りに行くというもの。その後同僚は自宅前で千枝さんと別れている。(これが最後の目撃証言) 概要2012/09/08 06:38
023 近所の人は午後10時50分頃に 「バタン」という車のドアが閉まる音を聞いているが、千枝さんが実家に到着し降車したときの車のドアの音、山上さん一家が乗車するときの車のドアの音、のどちらであるかは不明である。自宅のシーツに乱れた後がなく、翌朝午前4時に新聞配達員が訪れた時にはすでに人の気配がなく山上さんの車もなかったことから、3日10:50から4日04:00にかけて失踪したことになる。 概要2012/09/08 06:39
024 遺体発見 ダム湖の車に4遺体・ 広島、不明一家が心中か?7日午後零時45分ごろ、広島県世羅町京丸の「京丸ダム」の湖底に車が転落しているのを通行人が見つけ、甲山署に通報した。同署が引き揚げて調べたところ、昨年6月4日から家族4人で行方不明となっていた世羅町戸張の会社員山上政弘さん=当時(58)=の乗用車と分かり、車内から4人の遺体が見つかった。 概要2012/09/08 06:40
025 甲山署で遺体を見た山上さんの親族は同日夜、山上さん一家と確認した。同署は車に損傷がなく、周辺に事故の形跡もないことなどから一家心中の可能性もあるとみて捜査している。 行方不明になっていたのは山上さんのほか、妻の会社員順子さん=当時(51)、長女の元小学校教諭千枝さん=同(26)、母三枝さん=同(79)。 概要2012/09/08 06:40
026 調べによると、車は岸から約1メートルの湖底(深さ約3メートル)に裏返しの状態で沈んでいた。湖底から約8メートルの高さにある側道から落ちたとみられる。失踪から1年以上が経過した、2002年9月7日。世羅町にある「京丸ダム」の湖底で、通行人が車が裏返しで湖底に落ちているのを発見する。 概要2012/09/08 06:41
027 車のナンバーから山上さん所有の車と判明。車内から4人と愛犬の遺体が見つかった。雨不足によって水位が減少したことが車の発見に繋がったのだ。甲山署は・遺体に目立った外傷がないこと・車のキーがささったままであり場所的にも ・転落したと思われる場所の入り口には車止めがあり誤って進入する場所ではない という状況から無理心中の可能性が高いとみている。 概要2012/09/08 06:41
028 失踪、拉致の両面のいずれも考えにくい、心中とするならその動機も考えにくい、楽しみな旅行、将来を誓った婚約者、不自由の無い暮らし、心中として解決してしまった今では、真相はすべて闇の中である。 概要2012/09/08 06:42