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【ペン専用】SUPERNOVA(旧 超新星)★62
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ほどほどに
950
違法ってなんでYに塩されるの?うざい事でもしてるの?Yの塩の基準がわからない
951
>>950
若い子みたいにハイテンションでYの前に行ってるの見たことあるよ。Yは真顔だったけど違法は喜んでたよ。
952
>>951
若い子と同じテンションなのが無理なのかな、Yに塩されてる人ってタイプ的に同じ?
953
>>934
み◯こって呪いに敵意持ってるんだwwwみどり婆さんと仲良さそうに話してるの見たことあるけどw
954
「どちらがとくか損か……ということだ」
このあたりのことになると、川島のマキァベリズムの面目躍如としたものになってくる。
「佐藤を四選に押し出すことが、われわれにとっては得策だと思うんだ。もしも三期でやめて、そのあとに福田政権でもできたんでは、目も当てられんからね。佐藤君が四選すれば、それだけ福田君の目はなくなる。そのほうが、君のためにもよいはずじゃないか」
たしかに党内ではすでに定説ができ上がっている。
「佐藤が四選すれば福田政権は遠のく。田中政権の可能性が増す」というのである。
この福田のもっとも痛いところを衝こうというのが、川島の肚であった。
「とにかく、ぼくはだね、佐藤に四選させる。佐藤だって、まわりから四選のお膳立てをすれば、据え膳食わぬはなんとやらで、それに箸をつける。いい気持ちになって四選に出る。そのように、ぼくは運んでいく。君は、べつに異存はないだろうね」
川島は、田中に念を押した。田中は
「佐藤首相がみずから四選に出る気持ちなら、ぼくとしては支持する」と、答えた。川島はうなずいてから、こういった。
「佐藤が四選を言明したら……福田君たちはどんな顔をするだろうかね」
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「どちらがとくか損か……ということだ」
このあたりのことになると、川島のマキァベリズムの面目躍如としたものになってくる。
「佐藤を四選に押し出すことが、われわれにとっては得策だと思うんだ。もしも三期でやめて、そのあとに福田政権でもできたんでは、目も当てられんからね。佐藤君が四選すれば、それだけ福田君の目はなくなる。そのほうが、君のためにもよいはずじゃないか」
たしかに党内ではすでに定説ができ上がっている。
「佐藤が四選すれば福田政権は遠のく。田中政権の可能性が増す」というのである。
この福田のもっとも痛いところを衝こうというのが、川島の肚であった。
「とにかく、ぼくはだね、佐藤に四選させる。佐藤だって、まわりから四選のお膳立てをすれば、据え膳食わぬはなんとやらで、それに箸をつける。いい気持ちになって四選に出る。そのように、ぼくは運んでいく。君は、べつに異存はないだろうね」
川島は、田中に念を押した。田中は
「佐藤首相がみずから四選に出る気持ちなら、ぼくとしては支持する」と、答えた。川島はうなずいてから、こういった。
「佐藤が四選を言明したら……福田君たちはどんな顔をするだろうかね」
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それで、にやっと笑ってみせた。だが愛嬌のある笑顔だ。
佐藤四選を支持する― という談話を川島副総裁が打ち上げたのは、8月19日であった。札幌でひらかれた会合― 北海道開発道民大会に出席したとき、現地で同行の記者団に語ったのである。
例によって、皮肉っぽいいい方であった。
「佐藤総理の三期引退、四選問題が、いろいろいわれているが、いったい三期で引退したとして、だれが政権を担当するのかね?」
記者たちの顔を見やった。
「……いまの段階で、後継者として、変わり映えのする人物をさがすのは、なかなか困難だ。党をまとめる副総裁として、そういう人物をさがし出せといっても、私には確信が持てんね」
つまり、三木も前尾も、また福田も、まだ総理総裁として、自分が推せる人物ではないということだった。もっとも三木、前尾は反主流派だから、人物の器いかんにかかわらず川島が推すはずはない。この皮肉は、本当のところは福田に向けられたものといってよかった。
― 福田君は後継者気取りでいても、私はそうは評価しとらんのだ……。
という気持ちの表現であった。
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それで、にやっと笑ってみせた。だが愛嬌のある笑顔だ。
佐藤四選を支持する― という談話を川島副総裁が打ち上げたのは、8月19日であった。札幌でひらかれた会合― 北海道開発道民大会に出席したとき、現地で同行の記者団に語ったのである。
例によって、皮肉っぽいいい方であった。
「佐藤総理の三期引退、四選問題が、いろいろいわれているが、いったい三期で引退したとして、だれが政権を担当するのかね?」
記者たちの顔を見やった。
「……いまの段階で、後継者として、変わり映えのする人物をさがすのは、なかなか困難だ。党をまとめる副総裁として、そういう人物をさがし出せといっても、私には確信が持てんね」
つまり、三木も前尾も、また福田も、まだ総理総裁として、自分が推せる人物ではないということだった。もっとも三木、前尾は反主流派だから、人物の器いかんにかかわらず川島が推すはずはない。この皮肉は、本当のところは福田に向けられたものといってよかった。
― 福田君は後継者気取りでいても、私はそうは評価しとらんのだ……。
という気持ちの表現であった。
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「まあ総裁公選は互選だからね。だれが出るかどうかはわからないが、党内情勢をみきわめるのが先決で、いまから動き出すのは早いんじゃないか。とにかく、佐藤首相自身、まだ自分の進退について、なんにもいってはいないんだ」
川島はまた、記者団の顔を一わたり見まわした。
「佐藤首相の意思表示がないうちに、どうこういうことが、本来、奇妙なんだ」
「そこで、副総裁……」と、一人の記者が言葉をさしはさんだ。
「その首相の意思表示は、いったい、いつあるんですか?」
「さあ、それはだね、首相が10月の国連記念総会から帰国したあと、適当な時期でよいんではないか……。それに、いまの四選是非論を聞いていると、単に四選は長過ぎる……といったような、年限のことだけで、論じているきらいがある」
そこまでいえば、もう川島が佐藤の四選を支持していることは、明らかであった。
政略に長じている川島副総裁は、札幌で佐藤四選支持の談話を発表したあと、ぐずぐずはしていなかった。
四選支持の空気を党内に盛りあげかためるために、間をおかずに行動を起こした。札幌から戻った翌日、平河町にある衆議院議長公舎に船田中を訪ねたのが、そのスタートだった。
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「まあ総裁公選は互選だからね。だれが出るかどうかはわからないが、党内情勢をみきわめるのが先決で、いまから動き出すのは早いんじゃないか。とにかく、佐藤首相自身、まだ自分の進退について、なんにもいってはいないんだ」
川島はまた、記者団の顔を一わたり見まわした。
「佐藤首相の意思表示がないうちに、どうこういうことが、本来、奇妙なんだ」
「そこで、副総裁……」と、一人の記者が言葉をさしはさんだ。
「その首相の意思表示は、いったい、いつあるんですか?」
「さあ、それはだね、首相が10月の国連記念総会から帰国したあと、適当な時期でよいんではないか……。それに、いまの四選是非論を聞いていると、単に四選は長過ぎる……といったような、年限のことだけで、論じているきらいがある」
そこまでいえば、もう川島が佐藤の四選を支持していることは、明らかであった。
政略に長じている川島副総裁は、札幌で佐藤四選支持の談話を発表したあと、ぐずぐずはしていなかった。
四選支持の空気を党内に盛りあげかためるために、間をおかずに行動を起こした。札幌から戻った翌日、平河町にある衆議院議長公舎に船田中を訪ねたのが、そのスタートだった。
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