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ジャズ喫茶「ドヤ!」-3
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ここは場末のジャズ喫茶。
お茶も飲めるしお酒も飲めます。
音楽はもちろんジャズ。
踊り子も居るよ💃
今日はどんなお客さんが来るかな?
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【宝塚の中心で、愛をさけぶ】 その1
これは僕と幼馴染の女の子のお話。
僕には幼馴染のヨナ(仮名)って子がいた。
僕の住んでいる地元は割と都心から離れた山間部で、バス亭まで30分くらいかかる典型的な田舎町。
僕とヨナはお隣さんで、と言っても30メートルくらいは離れているんだけど、俗に言う幼馴染ってやつ。
ヨナは色白でポッチャリ、いつも髪をツインテールに結んでいた。
ちょっと活発な女の子だったけど、小学校ではクッキーを焼いて持ってきたりして、割と女の子らしいところもあった。
対して僕は典型的な悪ガキで、いつも先生に怒られてばかりだった。
僕とヨナはいつも一緒に登校していて、帰る時も一緒ってのが何となく習慣だった。
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【宝塚の中心で、愛をさけぶ】 その2
僕達は別々に好きな子がいて、と言っても小学生だったから、付き合うとかそんなんじゃなかったけど、お互いに打ち明けあっては、茶化しあってふざけてた。
そんなちょっと仲の良い小学生だった。
ただ、中学に上がる時に僕は受験して私立の中学校に通うようになり、ヨナはそのまま地元の中学に行くようになった。
ちょっと寂しかったけど、僕もヨナも新しい学生生活が始まって、お互いに会うこともなくなった。
僕は高校に入ってから彼女が出来たし、すっかりヨナのことは忘れてた。
僕が再びヨナと会ったのは、大学1年の夏休み。
地元の男友達(S)から久しぶりに電話がかかって来た。
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【宝塚の中心で、愛をさけぶ】 その3
「タケル(僕ね)、久しぶりに夏祭りに行かないか?小学校の時のメンバーが集まってるぞ」
僕は暇だったし、懐かしい友達の顔が見たくて二つ返事でOKした。
夜7時、地元の広場に懐かしい顔ぶれが集まった。
そこに久しぶりに見るヨナの姿があった。
なんていうか、僕は腰が抜けそうになった。
昔の面影は残っていたものの、ヨナは凄い良い女になってた。
紺色の浴衣を着ていて、相変わらずポッチャリしてたのでお相撲さんのようだった。
ポッチャリとした顔付きに、昔と変わらないクルっとした目。
ちょっと年齢よりは下に見えるけど、普通に可愛いと思った。
思わず人見知りしちゃったよ。
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【宝塚の中心で、愛をさけぶ】 その4
だってこんなに可愛くなってるとは思わないだろ。
髪を後ろで髪留めで上げていて、白いうなじが何とも色っぽい。
というか浴衣はポッチャリ女子の可愛さを倍増するアイテムだと思った。
久しぶりにヨナと会ったっていうのに、何だか僕は歯切れが悪い。
ヨナは、「タケルちゃん、背が伸びたね。昔は同じくらいだったのにね」って嬉しそうに話し掛けてくるけど・・・。
僕は、「そりゃ伸びなかったら怖いよ」とか、なんかぶっきらぼうになっちゃってさ。
まあ女の子に久しぶりに“ちゃん付け”されたら、僕じゃなくても照れると思うけど。
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【宝塚の中心で、愛をさけぶ】 その5
「でも本当に久しぶりだね。元気にしてた?」
「まあね」
「タケルちゃん、最近何してるの?」
「別に・・・」
こんな感じです。
正直、ヨナが話す時に僕の顔を覗き込むように話してくるので、何だか照れくさくて、どこかのツッパリみたいになってました。
ヨナが話す時のこの癖、直ってなかったんだなあ、昔は何とも思わなかったんだけど。
勝手にツッパリモードに入ってる僕をお構いなしにヨナは引っ張っていきます。
本当は地元の仲間6人で集まってたんだけど、いつの間にか幼馴染コンビになってました。
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タケルくん(*^◯^*)
いいやん〜
幼馴染〜
夏祭り〜
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タケルちゃん、やった(*^◯^*)
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おはよう(^o^)/
土曜日やね!
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なんか、平和じゃない?
(°▽°)
良か良か〜
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Si vis pacem, para bellum
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