029 >>11 【最終章】 その7 さらに人類は減り続け、残された人類はごく僅かとなった。 遂には、神々が人間パンデミックの終結を宣言。 爆発的に増え続けた人類が元の数に戻り基準値以内となったのだ。 地球はサイトカーン現象により荒れ果てていた。 「コロナウイルスは神々が地球に接種したワクチンであった」と、著名な学者が言い出した。 「くだらねえトンデモ話だな。」 男は誰も住んでいないタワーマンションの最上階から初日の出を拝み、下界に向かって小便をした。 匿名さん2024/01/01 12:361
032 >>29 【最終章】 その8 極東に位置するニッポン国の人口も遂に300万人ほどに減少。 ほとんどが30代の人間となり、生き残った40代は長老と呼ばれた。 食うために人々は畑を耕し、家畜を飼い、魚を獲った。 大都市はゴーストタウン化して、屍の山となっていた。 生き残った人類、いわば、ネオ人類に、もはや憲法や国や国境の概念はない。 15歳をすぎ、妊娠した女性は出産し、わずかなコミニュティが大切に子どもを育てた。 大半の人間が繁殖行為不能となっており、繁殖できる人間は神として崇められた。 紙幣の意味がなくなり、ほとんどの企業は姿を消した。 馬売りや電気自動車の運び屋が現れ、物々交換のような経済活動が行われた。 ネオ人類は原始の生活に近づきつつあるようだ。 「非科学にもほどがあるぜ。」 海岸で漁をしていた男衆は、素人ではとうてい動かす事ができない巨大な原子炉を見上げた。 匿名さん2024/01/01 16:461
035 >>32 【最終章】その8 大国の軍事基地では、兵士たちが目に見えぬ神々からのコロナという名のワクチンに怯え次々と地下へ脱走し、地上基地は、もぬけの殻と化していた。 核ミサイルや爆撃機はツタで覆われ赤茶色に酸化していた。 ネオ人類は経済活動によりCO2を大量に排出しなくなり、急激な温暖化は止まったが、引き換えに寒冷化が始まったようだ。 ニッポン国の山間部では熊や鹿や猿が増殖し市民権を獲得。少数派となったネオ人類は沿岸部に移住して集団生活をしていた。また、一部の人々は自衛隊の武器庫から小銃を調達し自警団を作った。 「海の資源は豊富にあるし、ここなら狩や稲作もできる。」 ネオ人類による新縄文時代の幕開けである。 匿名さん2024/01/01 20:33
036 【最終章】 その9 15歳になった女性は秘巫女として奉られ、生殖活動ができる男性は神主として崇められた。 旧時代とは違った形の神道が誕生したようだ。 しかしどうにも困った事が起こった。 生まれてくる子どもは全て女性であったのだ。 このままでは共同体の維持ができなくなると危惧した長老らが集まり、会議が開かれた。 「どうしたものか。」長老が腕組みをする。 「旧日本國内はどこもこんな具合らしいが。」熊に占領され、泣く泣く村ごと避難してきた長はぼやいた。 「海の向こうの人々はどうしているのだろうか。」 「全く情報が入ってこないからなぁ。」 「最近は馬売りも電気売りも見なくなったし、情報がなさすぎる。」 ロウソクを灯した神社の古い建物の中で、長老たちによる会議は夜を徹して行われた。 匿名さん2024/01/01 20:461
037 【最終章】とは、 【タケトリカ】【タケトリカの2巻】【タケトリカの3巻か】【四巻の物語】【シン5巻ですよ】【第六感シックスセンス】【Em7イーマイナーセブン】【ハチのミツの頃】【マサカノキュウカン】【廻るぅ十巻】【大11巻】【題12環】【13番】【14番目の本】【15番目の壊】【No.16】と続いている巨乳好き倍満汁先生の作品シリーズの最終巻です。 実験小説公式2024/01/01 22:33q9ELTaGMPs
038 〜〜リスタート〜〜 【最終章】 その1 僕の町は温泉が多く、僕も結構お風呂だけ入りに行きます。 よく行く温泉に行ったとき、男女別れた風呂で体を洗ってから混浴の露天風呂に行きました。 大抵は地元のおばさん、おばあさん達が入っていて、若いのはあまりいません。 ぬるめなのでいつも仕上げは露天風呂に長めに浸かるのですが、その日は珍しく若い娘が3人入ってきました。 たまにあるのでびっくりはしませんが、その中の一人が友人の妹の23歳のリカちゃんでした。 彼女は少しびっくりしていましたが、露天に入りに来るだけあって僕のそばに来て世間話を始めました。 私は30を過ぎていますし、友人の妹とその友達ということで内心ラッキーとは思いましたが、普通に話をしていました。 匿名さん2024/01/01 23:02