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キュウちゃんと語ろう 424
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▪️為替レート実質的に50年ぶりの円安
為替レートは、50年前は1ドルが300円程度だったのが最近では120円程度で推移していますから、大幅な円高だと思っている人も多いでしょうが、実質的には50年ぶりの円安だ、というニュースが話題になっています。
過去50年間、外国では大幅に物価が上昇したのに対し、日本はあまり上昇していないので、物価上昇率の差を考慮して輸出の難しさを計算すると、50年前と同じだということなのです。
計算結果は「実質実効為替レート」と呼ばれていますが、「輸出困難度指数」と言い換えた方が理解しやすくていいでしょう。詳しくは前回の拙稿(『50年前に逆戻り!? 貧しくなった日本「原因は円安」との見方は正しいか【経済評論家が解説】』)をご参照下さい。
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過去50年間の平均と比べてはるかに円安の水準だ、ということもありますし、20年前には今よりはるかに輸出が難しかったのに貿易収支が黒字だったわけで、そのときと比べれば、いまの為替レートは輸出企業にとても優しい(一方で輸入物価が上がって生活は苦しい)ということもいえるわけです。
別の見方をするなら、50年前は「日本製品は安いけれども品質が悪い」と言われていた頃ですから、その時代と実質的に同じ為替レートなのであれば、輸出が簡単だというのは容易にイメージできるでしょう。
▪️「そのうち是正されるはず」と安易に考えては危険かも
円安であれば、輸出企業は「輸出すれば儲かる」と考えて輸出を頑張るはずです。それによって輸出が増えれば、輸出企業が海外から持ち帰ったドルを銀行で売るので、ドル安円高になるはずです。
あるいは「輸入ワインは高いから国産の焼酎を飲もう」という人が増えれば、ワインの輸入が減り輸入のためのドル買いが減るのでドル安円高になるはずです。
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従って実質実効為替レートが50年ぶりの低さだということは、今後輸出が増えて輸入が減って円高になるはずだと考える人も多いでしょう。筆者もアベノミクスで大幅な円安になった時にはそう考えていましたがそれは誤りだったようです
それは、実質的な円安なのに、増えるはずの輸出が増えず、減るはずの輸入が減らなかった、ということなのです。過去数年間に起きていないことは、今後も起きそうもありませんから、今後も円高にはならないかもしれません。
為替レートを動かす要因は多様ですから、今後のことを予想するのは困難ですが、少なくとも「今の為替レートは円安すぎるから、いつかは是正されるだろう」という考え方は危険だということですね。
実質的にドル高円安だということは、輸出をすれば儲かるはずなのですが、最近の日本企業は「輸出より現地生産で、売れる所で作る」という方針の所が多いようです。
円高になったり円安になったりするたびに決算が振れるのは嬉しくないし、そのたびに生産体制を組み直すコストを考えたら、最初から消費地で作ったほうがいい、ということなのでしょう。
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貿易摩擦に苦労した昔の記憶も、少しは影響しているのかもしれません。そうであれば、今後も実質円安にかかわらず現地生産の方針は変わらないのかもしれません。
輸入が減らないことについては、日本企業が労働集約型の製品は海外で作ることに決めていて、国内で労働集約型の製品が作られていないので、ドル高になって労働集約型製品の輸入価格が値上がりしても、国産品への需要シフトが起こり得ない、ということなのかもしれません。
ワインから焼酎へのシフトが進まないのは、日本人の酒飲みが筆者とは異なり「酔えるなら何でもいい」とは考えていないということなのでしょうね(笑)。
そうした企業行動の変化などによって、日本の貿易収支はおおむねゼロ近辺で推移しています。かつて大幅な貿易黒字が注目されていたのとは様変わりというわけです。貿易収支が今後も黒字にならないなら、ドル安円高になると考える理由もないことになります。
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貿易収支の黒字は、円高方向の力として働きます。輸出企業は持ち帰ったドルを売り、輸入企業は輸入代金のドルを買い、その差額がドル売りとなるからです。円建ての輸出であっても、外国の輸入者がドルを売って輸入代金の円を調達するでしょうから、同じことです。
一方で、日本の経常収支黒字の最大の要因は利子配当収入ですから、こちらは海外で再投資される可能性も高いでしょう。米国の株が上がると思って買った人は、米国株の配当を受け取ったときに、それを米国株の買い増しに使う場合も多いでしょうから。
そうだとすると、今後も貿易収支はゼロのまま推移し、利子配当収入分は再投資され、為替レートは円安水準のまま推移するというシナリオも、決して不自然とはいえないのでしょうね。
わけです。貿易収支が今後も黒字にならないなら、ドル安円高になると考える理由もないことになります。
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