エンタメのひろば３６-4

今度も、わたし(@◎@)とオレ（　　-　　)が

基有ちゃん＆基盤屋2017/02/12 19:151

矢追純一
◆いまでもコンセプトはそうなんですよ。
ひとつのことにとらわれないで広く周りを見る。
世の中の人って見ることに集中してるんだよね。
耳も鼻も五感があるわけ、第六感もあるわけですよ。なのに全部目から情報を入れようとする。

■なるほど。
言われてみればたしかにそうです。

◆だから目をつぶればわかる。
「こういう音がしてたんだ。けっこう遠いところまで聴こえるね」とか。
そこから「あ、俺呼吸してる。心臓もバクバク勝手に動いてる。これが生きてるってことだな」って。

■なるほど。

◆空気の味とか匂いとか、いま座ってる椅子の座面とか、いろいろとわかってくるわけだよ。

■普段、無意識な感覚が研ぎ澄まされていくんですね。

◆目でばっかり見てるから感じられないわけ。
それはね、もったいないでしょ。

■言われて凄く納得しました。
もったいないです。

(・_・)

ロズウェル2017/03/06 19:50

251

『蒼い時』

私自身がいったい、いつ、どこで、どんなふうに生まれたのかを、私は知らない。

病院で生まれたのか、アパートなのか、助産婦さんの手によってなのか、医者によってなのか。
難産だったのか、安産だったのか、誰かが喜んでくれたのか、それとも厄介な存在として生まれたのか。

そして、何よりも父と母は、いつ、どんな形でめぐり逢って、恋愛をして、一緒になったのか。
私を産むにあたって、籍が入っていないということでのためらいはなかったのか。

周囲の反応はどうだったのか。
母は父のどの言葉を信じ、何を頼りにしていたのか。母は父を愛していたのだろうか。

私は何も知らなかった。
手がかりをつかみたかった。

自分の言葉で父という立場にあった人を語ることによって、母や自分やその他の人間関係においての自分の中での空白部分を埋めていきたいと思ったのだ。

(・_・)

ロズウェル2017/03/06 21:42

252

タクシードライバー

「孤独はずっとオレの人生を追いかけてきた。車に乗っていても、酒場にいても、買い物をしていても、道を歩いていても。オレは神に選ばれし孤独な男だ」

他人とのコミュニケーションを失い、自分だけを見つめるうちに自我だけが肥大する。
そして「自分はほかの愚民とは違う重要な使命を背負っているのだ」
という妄想が膨らんでいく。

ブレマーは日記に大統領候補狙撃の決意をこう書いている。

「ぼくは第一次世界大戦を起こした銃弾のように重要になる」(第一次世界大戦はセルビア皇太子暗殺で始まった)

これはジハードの心理である。
ＵＣＬＡでイスラム法を教えるカレル・アブー・エル・ファドゥルはこう言っている。

「ひとたびジハードが宣言されると、聖戦というシンプルで大きな目的が日常の苦悩をすべて相対化してしまう」

これはイスラムに限らない。
貧困や不公平感、孤独や疎外感に苦しむ者は、歴史を変える戦いに参加することで、惨めな人生の一発逆転を図るのだ。

これは右翼・左翼を問わず、すべてのテロリストの本当の動機である。

(・_・)ノ

ロズウェル2017/03/07 00:42

253

１９９０年、王者は２年ぶりに今村の顔を見ると、いたずらっぽく笑ってボディーブローを打ってきた。
タイソン流の親しみの表現だ。

当時、タイソンのアテンドを担当していた東京ドーム興行企画部長の秋山弘志は王者にアメリカン・エキスプレスのプラチナカードを見せてもらったのを覚えている。
まだ日本では誰も持っていなかった。

「飛行機だって買えるんだぜ」

そう言ってタイソンはホテルの高級ブティックで買い物にふけっていた。
常に３人のボディーガードがついていた。

ファイトマネーは１０億を超えていた。

☆

(・_・)