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アウディ(総合)

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レクサスなんかより数段高いわバーカ(笑)

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ブレスレット2連着けカッケ〜

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プロローグ

夜の街を歩くと、ネオンの光が滲んで見える。アルコールを断ってから三年、体の震えは消えたが、心の奥の孤独はどうしても消えなかった。

40代半ば、坊主頭に膨らんだ腹。鏡に映る自分を見て「これが人生の落とし前か」と思う。ブランド物を買っても、風俗行っても、空っぽの穴は埋まらない。
ただ一つ、心の中で救いになっているのは、病院に通うたびに笑顔を見せてくれる一人の看護師だった。

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第一章 病院の白い廊下

彼女の名前は「美咲」。30代前半、結婚しているのか、恋人がいるのか、そんなことは知らない。ただ、彼女がカルテを差し出すときに見せる優しい眼差しと、何気ない「調子どうですか?」の声だけで、一週間を生き延びることができた。

主人公・しげちぃは通院を続けながら、夜は歓楽街に足を運ぶ。安い風俗店で名前も知らない女に抱きつき、「好きだよ」と口走る。女たちは笑いながら「また来てね」と答えるが、その言葉がどこまで本気かは分からない。
ベッドの上で虚しさが募る。帰り道、タバコに火をつけながら「俺は何をしているんだろう」と呟く。

それでも、翌朝にはまた病院に向かう。白い廊下の向こうに、美咲がいる。彼女に会えるだけで、自分はまだ生きていける――そう信じていた。

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第二章 揺れる心

病院の待合室は、午前中から人であふれていた。老人たちの咳や、看護師の靴音。しげちぃはマスクの下で浅く息をしながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。

「◯◯◯さん」
呼ばれた瞬間、心臓が一拍跳ねる。診察室の奥に進むと、採血の準備をする美咲の姿があった。

「この前より顔色いいですね。ちゃんと眠れてます?」
彼女は何気なく問いかける。その声は、浩二にとって世界で一番やさしい音だった。

「まあ…ぼちぼち、ですね」
そう答えるのが精一杯だった。言葉を重ねれば、どこかでボロが出る。自分の夜が、風俗嬢の肌の温もりと、ペプシゼロの炭酸で埋め尽くされていることなど、口が裂けても言えなかった。

美咲の指がしげちぃの腕に触れる。アルコール綿で拭かれるだけの一瞬なのに、彼の胸はざわついた。針が刺さる痛みさえも、甘美な刺激に変わる。

「痛かったら言ってくださいね」
「いや、大丈夫です」
本当は心の奥の痛みをどうにかしてほしかった。だが、彼女の前では「患者」と「看護師」の距離が決して崩れないことを、しげちぃは痛いほどわかっていた。

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診察を終え、病院を出ると、空は薄曇りだった。タバコに火をつけ、煙を吐き出す。頭の中に浮かぶのは美咲の横顔ばかりだ。

「俺みたいな人間が、何を夢見てるんだろうな…」
そう呟きながら、足はまた歓楽街へ向かっていた。

看板の明かりが灯る狭い路地。そこで待っているのは、美咲ではない。名も知らぬ女たちと、使い捨ての温もり。
だが、その一瞬の抱擁の中で、しげちぃはどうしても「美咲」という名前を心の中で呼んでしまうのだった。

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第三章 夜の牢獄

夜の街は、しげちぃにとって「牢獄」であり「避難所」でもあった。
四角いネオンが灯る狭い雑居ビル、その二階の奥にある風俗店に、彼は今夜も足を運んだ。

「しげちぃさん、いらっしゃい」
迎えたのは受付嬢の笑顔。常連になって久しい浩二は、名前で呼ばれるたびに、自分がこの場所で「必要とされている」と錯覚した。

女の子が部屋に入ってくる。濃い化粧に、甘い香り。彼女はベッドに腰を下ろし、しげちぃの腕にからむ。
「お兄さん、今日も疲れてる顔してるね」
「まあ、いろいろな…」
返す声は乾いていた。

抱き合う最中、しげちぃの脳裏に浮かぶのは、白衣の美咲だった。
細い指先、柔らかな声、そして決して越えられない境界線。

彼は心の中で、美咲の名前を呼んでいた。だが目の前の女は、別人だった。
快楽の後に押し寄せるのは、言葉にならない虚しさ。ベッドの上で息を整えながら、しげちぃは自分の心を罵った。

「俺は最低だ…」

ポケットの中には、まだ温かいレシート。数千円の安らぎが、財布を軽くするたびに、心の空洞は大きくなっていく。

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店を出ると、夜風が冷たかった。煙草に火をつけるが、煙すら苦い。
街を歩きながら、ふとガラスに映った自分の姿に足を止める。
坊主頭、脂の浮いた顔、くたびれたブランド物のジャケット。

「これが俺か…」

かつてアルコールに溺れていた頃よりも、今の方がよほど惨めに思えた。
酒をやめたのに、心の依存は形を変えて生き続けている。
そしてその依存の奥には、美咲の影が色濃く漂っていた。

しげちぃは気づいていた。
――本当に欲しいのは、女の身体ではなく、ただ一人の「救い」だと。

しかし、その救いがどれほど遠いものかも、痛いほど理解していた。

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第四章 すれ違う想い

白い廊下を歩くたび、しげちぃの心臓は早鐘のように打った。
その日も病院の待合室で順番を待っていると、ふいに声をかけられた。

「◯◯◯さん、今日は少し早く来られたんですね」

振り返ると、美咲がカルテを手に立っていた。
笑顔はいつも通りだったが、その一言にしげちぃは戸惑った。
彼女が自分の“来院時間”を覚えてくれていた。それだけのことが、彼の胸を熱くさせた。

採血室で椅子に座ると、美咲が準備を進めながら言った。

「この前より血圧、安定してますよ。がんばってますね」
「…まあ、なんとか」

言葉少なに返したが、心の奥では叫んでいた。
――本当は俺、夜ごと安い愛にすがってるだけなんだ。
――でも、あなたに褒められると、生きてていいんだって思える。

針を抜くとき、美咲の指が彼の腕に少し長く触れた。
その一瞬を、しげちぃは決して忘れまいと胸に刻んだ。

診察を終えて帰ろうとしたとき、ふと背後から声がした。

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「◯◯◯さん、歩き方…少しふらついてますね。大丈夫ですか?」

「え? あ、ああ、大丈夫ですよ」
「無理しないでくださいね」

美咲の目は本気の心配に満ちていた。
それだけのことが、しげちぃにとっては「自分がまだ誰かに必要とされている証」に思えた。

病院を出ると、外の光はやわらかかった。
いつもなら歓楽街に足を向ける時間。だが、その日は足を止めた。

ポケットの中のタバコに手を伸ばし、しげちぃは空を見上げた。
「俺、少しずつ変われるんだろうか…」

胸の奥に芽生えたのは、ほんの小さな希望。
それは恋なのか、ただの錯覚なのか、まだ答えはなかった。

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第五章 再び夜へ

看護師の美咲の笑顔を胸に抱きしめながら、しげちぃは数日間、街へ出るのをやめてみた。
夜は部屋でテレビをつけっぱなしにし、炭酸のペットボトルを並べて過ごす。
だが、静かな部屋にいると、逆に心のざわめきが大きくなった。

築四十年以上のワンルームの天井を見上げ、しげちぃは思う。
――俺は一人きりだ。
――もしこのまま死んでも、誰も気づかないんじゃないか。

そんな闇の声が強くなると、手は勝手にスマホを開き、風俗店の予約画面をタップしていた。

「今日も…来てくれるんですか?うれしいな」
店の受付嬢の声に、しげちぃは苦笑した。
自分が「客」としてしか存在できない現実に気づきながらも、その言葉に救われてしまう。

その夜、指名した女は若い新人だった。
彼女は慣れない手つきで笑いながら、「おじさん優しいね」と言った。
しげちぃは心のどこかで、美咲の姿を重ねてしまう。
だが終わったあと、女が背を向けた瞬間、胸の奥に重たい虚しさが押し寄せた。

帰り道、街の明かりはいつもより冷たく見えた。
コンビニで弁当を買い、部屋に戻る。
電子レンジの回る音が虚しく響く。

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