083 1993年(平成5年)より 「玉川酸性水中和処理事業」 を建設省主体で実施した。 簡易的石灰石投入による直接中和は1972年より東北電力の協力を得て秋田県により実施され、徐々に玉川の水質は改善されていたが、玉川ダムを利用して中和促進の向上を図り、下流の玉川頭首工(農林水産省東北農政局)地点で利水に適当な水質に調整する事を目的とした。 2004年時点では、玉川頭首工付近でpH 6.9、田沢湖でpH 5.8まで回復し、玉川の水質は改善されつつある。これによって、従来は不可能であった玉川流域の灌漑や秋田市などへの上水道・工業用水供給が可能になった。 流域300年の悲願であった玉川毒水の解消が、玉川ダムによって実現したのである。ダムはともすれば環境破壊の権化として糾弾されるが、本件はダムによって河川環境の改善が成功した例である。 Wikipediaより、抜粋 ロド2023/04/29 23:14hRxI7CN54Qr7