殺人事件の被害者数は1955年の年間2119人をピークに減少し続け、現在では年間400人以下にまで減少。人口10万人あたりの被害者数もピークの2.4人から現在は0.3人と、この60年間で約8分の1に。よく、世の中が物騒になったという人が多々いるが、我が国は数字が示しているように劇的に平穏に暮らせるようになったといえよう。昔なら闇に葬られていたであろう奇異な事件が報道されたり、あえて警察やマスコミが報道を控えていたような身内同士の事件なども、ニュースソースの乏しさや再発防止の為に報道されてるようになってきたので、一般の方々が事件が増加しているという印象をもっているのかもしれません。

>>526
映画「三丁目の夕日」に象徴されるように昭和の一時代は古き良き時代といれてます。確かにそうだったのでしょう。しかし一方で1950年代〜1970年頃までは殺人や交通事故死が今よりも5倍も10倍も多かった現実を考えると牧歌的な側面だけがノスタルジー効果により脚色され、負の側面は高度経済成長の影で忘れ去られているように思います。 とある昭和の首相が、最近のアルカイダやISや北朝鮮工作員の元祖とも言える日本赤軍がハイジャックをし、仲間の釈放を政府に要求した際「人命は地球より重い」という歴史的な迷言のもと、超法規的措置により拘束中のテロリストを釈放してしまったカオス状態の時代です。仲間を理念という幻想のもと山荘で総括してしまう集団に若者がシンパシーを感じていたおぞましい時代でありました。歴史的にはオウムという信仰宗教の犯罪と同列に語られてます。 そういえば近年、年末に忠臣蔵がテレビ放送されなくなりました。赤穂浪士の四十七士の行いはテロ行為だったという認識が定着したからでありましょうか。牧歌的な時代の若者たちはヤクザ映画に象徴されるように殴り合い殺し合いに憧れた時代でもありました。